土木学会広報大賞2021の表彰式に出席してきました
四国クリエイト協会の支援をいただき徳島大学の先生方と一緒に取り組んできた四国防災八十八話普及・啓発研究会の「防災の教訓伝承先人の知恵や工夫に学ぶ『四国防災八十八話マップ』」の取り組みが、この度、土木学会土木広報大賞2021の最優秀賞を受賞しました。
令和3年3月28日の土木広報大賞2021表彰式に出席してきました。
最優秀賞に輝いた四国防災八十八話普及・啓発研究会の活動は、四国での 88話 の自然災害に関する教訓を地図上に表した防災教育・啓発用の地図を作成、その「四国防災八十八話マップ」を活用して普及を図ったことが評価されました。
道の駅や県内小中学校への配布、徳島県域のテレビ等マスメディアへの紹介、オンラインツアーの開催などのほか、これらの啓発活動を動画に記録し、YouTubeやホームページに掲載して誰もが閲覧できるようにしています。
田中里沙選考委員長の講評では「正確に伝えるという広報の基本を押さえた上で、楽しませるアイデアの力や困難なことをやり遂げる実行力が秀逸だった」と評価を受けました。
引用:土木広報大賞(http://koho-taisho.jsce.info/2021-01/)
当日の授賞式のプレゼンでは徳島大学の松重研究員が次のような要旨を発表しました。
自然災害の被害軽減のために重要な防災活動の一つは「地域で長く伝えられてきた防災の教訓」を今に活かすことです。しかし、そうした教訓の伝承は大変難しく、多くの被災地で苦労しています。
四国防災八十八話普及・啓発研究会では、四国でとりまとめられた 88話 の災害に関する教訓 をマップ上に表し、片面には徳島の教訓を一つずつ親しみのあるイラストで表現した防災教育・啓発用のマップを作成しました。
本マップのねらいは、地域に長く伝承されてきた災害に対する生活の知恵や教訓を知ることで「防災をもっと学びたい」、「伝承地に行ってみたい」という主体的な防災の学びとなることを促すことです。
実際にマップを使った学習会や伝承地ツアーを行い、年齢や防災への関心度によらず、参加者の学習意欲は高められることが明らかになっています。またもっと学びたい人のために、各伝承地は Google マップや解説書にも紐づけされています。
なお、本マップは、(一社)四国クリエイト協会の協賛の下、専門家、行政、教育委員会、マスコミなど産官学からなる四国防災八十八話普及・啓発研究会が企画し、徳島大学によって 2021.3 に発行されたものです。
当日の発表資料はこちらにアップしております.
今後も、私たち四国防災八十八話普及・啓発研究会は整備局の皆さまのお力添えをいただきながら『四国防災八十八話マップ』を徳島の次は香川、その次は高知、最後は愛媛とオール四国で明るく、楽しく、四国防災八十八話の普及啓発に取り組み、四国地域の防災力向上につながる活動を行っていく所存です。
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