長尾断層が露出した崖と低断層崖が見える場所

  長尾断層は、南側の花崗岩類が第四紀堆積物の上にのし上がった逆断層で、高松市香南町から、さぬき市大川町に至る長さ約24kmが活断層とされています。さぬき市長尾町西では、長尾断層が露出した崖が「長尾衝上断層」として、香川県指定天然記念物にしてされています。

 また三木町氷上では、比高約1.5mの低断層崖が残っています。この低崖は、長尾断層の最新の断層活動による地表のずれで、長尾断層の地震の跡です。

 長尾断層露頭地点は、桜並木が有名な亀鶴公園のさぬき新道沿いにあります。また長尾断層の地震の跡が残る三木町氷上は奥ノ堂池直下の高松グランドゴルフ場の道路沿いにあります。

 2023年3月11日、12日の長尾断層が露出した崖と低断層崖が見える場所の現地調査・文献調査の結果、かつて9世紀から16世紀の間に直下型のマグニチュード7クラスの大地震をひき起こしていたことが分かりました。

その調査結果について、紹介します。

震源が近く激しい揺れがおそう直下型地震、いつどこで起こるか分からない地震への備えが大事です

この写真をクリックして、現地探訪用個別調査表や写真等をご覧ください。

防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

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