大正9年水害を伝える黒潮町の2つ石碑
高知県黒潮町には、大正9年(1920)8月の水害伝承碑が2つ建立されています。一つは山間部の小黒川上流の中ノ川地区にある中野川耕地整理組合記念碑で、もう一つは海岸部の有井川上流の有井川地区にある耕地整理記念碑です。いずれも大正9年8月の豪雨による被害状況が伝承されています。
これらの災害碑の碑文には、具体的に凄まじい被害の内容やその後の復旧などの災害記録が記されております。2023年6月の現地調査の結果、中ノ川地区、有井川地区では、被害を被った田畑が、耕地整理事業で復興され美田になっていることが確認できました。その被災地の現状と被災当時の取り組みなどを紹介します。
高知県西南部にも多くの人々が暮らしています。およそ100年前に発生した大正9年の豪雨の水禍を忘れないで、先人が碑に伝えた災害教訓が命を守ること、今日の激変する気象変動下、想定していないような水害が起こる場合があることを考え、備えることが大事です。
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