平成5年建立された西島八兵衛頌徳之碑(高松市)
高松市木太町の詰田川と春日川にはさまれた瀬戸内海岸に近い低平地の住宅地の木太北部公園内に西嶋八兵衛頌徳之碑があります。この石碑は地域おこし事業で平成5年建立されたものです。碑には西嶋八兵衛の木太町内の治水工事・新田開発の功績を称える内容などが彫られています。
この詰田川と春日川にはさまれた低平地は、かつては海であったところを江戸時代、西嶋八兵衛や松平頼重らの手によって干拓され新たに田地が作られた『新開』と呼ばれるところです。この土地の高松市立木太北部小学校前にある木太北部コミニュティセンターには史跡案内マップがあり、地域の発展の史跡の場所を写真などで案内されています。
2023年8月4日、6日の現地・文献調査結果から、西嶋八兵衛頌徳之碑などから、今日の木太町(西嶋八兵衛頌徳之碑)の周辺地域の発展の礎になった開拓の歴史と今日の高潮災害について紹介します。
瀬戸内海に面した高松市では、平成16年、台風に伴う高潮災害で大きな被害を受けました。その多くが江戸時代以降に干拓された低平地でした。私たちが住んでいる土地の本来の地形を知り、高潮災害を考えるきっかけになりました。
今、地球温暖化による異常気象が発生している時代、私たちが今後、遭遇するであろう巨大台風に伴う高潮災害に備えることが大事です
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