入野松原を守りぬいた人物(堀内雍喜)の顕彰碑(黒潮町)
高知県黒潮町の入野松原の宮川公園の一角に入野松原を守りぬいた人物(堀内雍喜)の顕彰碑があります。この碑は太平洋戦争末期に中村営林署長であった春野町出身の堀内雍喜(ほりうちようき)氏が昭和20年6月に軍部から要求された入野の松原の伐採命令(アメリカ軍の上陸に備え、基地を構築するための資材として松の木を伐採せよとの命令)を拒否して入野の松原を守りぬいた功績を称えて地元の人々が昭和49年建立されたものです。
この入野松原は長曾我部時代に苦労して植え、約400年も前から防風・防潮・風砂防備に役立てきたものです。当時の堀内署長は、軍部からの再三にわたる伐採命令を断り続け、一部の町民からは「軍の意向に逆らう非国民」と言われながらも入野松原を守った。戦争終結の秋、入野は猛烈な台風や、翌年の冬には津波に襲われましたが、松林によって強風・津波から守られました。現在は名勝入野松原として、鯨が泳ぐ海が見える海、サファー集う浜として多くの集う場所として賑わっています。
2023年10月の現地・文献調査結果から、今日の入野地域発展の礎になった入野松原の歴史と現在の津波への備えを知っていただき、私たちが今後、遭遇するであろう南海トラフ地震・津波災害を考えるきっかけにしてほしい。
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