今に活きる藩政時代の渇水対策・「三村用水」物語(三好市)
藩政時代の文化3年(1806年)の大干害を解消するため、三好市三野町域の芝生村、勢力村、加茂野宮村の三村の村民挙げて取り組んだ悲願の水田用水開削の「三村用水」物語があります。その物語は、文化3年の大干害の勢力村百姓の真鈴峠の越境逃散事件や水源の河内谷川底の伏流水捜しなどの艱難辛苦が物語として伝承されています。吉野川北岸地域の藩政時代の渇水対策が今に活きている話です。
この三村用水は、阿波藩最初の水田隧道用水として、地元では有名ですが、地域外の皆さんには、意外と知られていない四国の貴重な防災風土資源です。
「三村用水」物語は、吉野川北岸地域の昔の地域の干害の災禍を忘れてはならないこと、村民の労苦により今日の安定した自然用水が地域に行き渡るようになった先人の渇水対策・社会資本整備の重要性を教えてくれています。
この写真をクリックして、現地探訪用個別調査表や写真等をご覧ください。
0コメント