昭和21年大谷池決壊の水害記念碑(観音寺市)

観音寺市の柞田川(くにたがわ)上流の大野原町にある「大谷池」は、昭和21年に決壊し大きな水害を起こしています。大谷池は、大野原地域では豊稔池に次ぐ貯水量100万㎥の大規模な「ため池」であります。

大谷池は戦後まもない昭和21年5月に決壊し、死者6人、田流失50町歩、家屋流失55棟、罹災者800余名という大惨事をもたらしています。この大谷池決壊水害記念碑に、その水禍が伝承されています。その他、大谷池副堤復旧記念碑や改修記念碑にも、昭和21年大谷池決壊の副堤復旧やその後の本堤改修のことなどが伝承されています。

しかし、大谷池下流の柞田川の沿川に住む多くの皆さんには、この過去の水禍はあまり知られていません。これらの自然災害伝承碑には、その後の大谷池の本堤や副堤の漏水発生や断面欠損等の危険な状況を乗り越えた不断の努力が必要であること、さらに地域の水禍を忘れてはならないことや、ため池決壊による地域の水害リスクを教えてくれています。

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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

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