福田の昭和6年災害の治山富國(災害復旧砂防工事碑)(大山津見神社境内)

小豆島町福田地区の福田港に流れ込む伊豆川の上流にある大山津見神社境内に昭和6年災害の治山富國(災害復旧砂防工事碑)昭和9年6月に建立されています。

この治山富國(災害復旧砂防工事碑)には、福田地区は、昭和6年9月18日の豪雨で山津波が発生し伊豆川など河川は殆ど全滅し死者5名家屋の流失半壊合わせて70棟の甚大な被害は受けたことやその後の復興内容等の災害教訓が記されています。

2024年10月13日の現地・文献調査では、小豆島の災害の歴史の記録では、福田地区は、「昭和6年9月18日、福田村に集中豪雨があり、山津波が起こった。死者5、重軽傷者 15、家屋流失 17、倒壊半壊 45、橋流失7、田埋没 13 町、畑6町、山林 10 町、宅地2町、他道路、堤防、石切場などの被害大。」と記され、土石流で大きな被害を蒙っていたたことが分かりました。

しかし地域の住民の方には、福田地区は、およそ93年前に山津波の土石流で大きな被害を受けたことは、あまり知られていません。

この福田地区の災害復旧砂防工事碑は、現在も地元の方の手によって大切に保全され、昔の土砂災害の被害を伝える貴重な防災資産であることを教えてくれています。

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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

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