春野町庄屋の「洪水記」と山根遺跡に見る仁淀川大規模洪水

仁淀川は、高知市春野町秋山にある山根遺跡(弥生時代)発掘調査から砂礫層の堆積などが見られ、旧の仁淀川が遺跡の近くを流れ氾濫していたと確認されています。また近くの西分(春野町)の庄屋には、嘉永2年7月酉年の大水の体験談を記した「洪水記」が残っており、藩政期の仁淀川氾濫の様子などが分かります。高知市春野町のこれら遺跡や洪水記の防災風土資源の現地調査(2022年7月17日)の結果を紹介します。

仁淀川下流左岸にある春野町は、海と背後の山に挟まれた低平地に集落があり、古くより幾度となく洪水災害に苦しめられてきました。特に過去の水害記録や地域の地形特性は、地域の潜在的な水害の危険性を示唆しています。

この写真をクリックして、現地探訪用個別調査表や写真等をご覧ください。

防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

本サイトは、四国各地の土地柄(過去の災害経験)から、災害を未然に防ぐ目的をもって行われる災害時の避難行動や普段の備えにも生かされている取り組み、知恵・教訓が石碑などに伝承され、今日の防災に活かせる教訓がある防災風土資源の情報と誰でもが簡単にできるローテク防災術を紹介するサイトです。