安政地震の住吉神社津波伝説碑

香南市吉川町吉原の住吉神社には、最近、地元住民らの手によって建立された安政地震(1854年)の津波伝承碑があります。その津波伝承碑には「【安政元年(一八五四年)寅の年、天地を揺さぶる大地震とともに激しい大雷鳴がとどろき、村に大津波が押し寄せた。‥(中略)・・住吉神社へ逃げた人達の一命が助かった」などの吉原地区で、高台避難の教訓して口伝されてきた内容が刻まれています。

この地元住民の浄財で建立された四国でも最も新しい自然災害伝承碑である住吉神社津波伝説碑について、現地調査結果から紹介します。

現在、地震・津波災害リスクの高い高知平野には多くの人が暮らしていますが、最近は、大災害もなく防災意識が薄れてきています。この津波伝承碑から過去の津波災害の教訓を学び、南海トラフ地震は必ず来ることを考え、今を生きている私たちが南海トラフ巨大地震に備えることが必要です。

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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

本サイトは、四国各地の土地柄(過去の災害経験)から、災害を未然に防ぐ目的をもって行われる災害時の避難行動や普段の備えにも生かされている取り組み、知恵・教訓が石碑などに伝承され、今日の防災に活かせる教訓がある防災風土資源の情報と誰でもが簡単にできるローテク防災術を紹介するサイトです。