久保高井の山崩れ災害記念碑
香美市物部町久保高井には、今から約235年前の昔、この地区を襲った豪雨により大規模な山崩れが発生した土砂災害の記念碑があります。その時の土砂災害の天明8年(1788)7月26日の様子を描いた当時の絵図や災害記録が残されています。
現在、久保高井地区は、耕地整理が行われ土砂災害で被害を受けた跡はわかりませんが、昭和初期に行われた耕地整理の時に掘り返した土の中からは、天明八年の山崩れで土砂に埋もれた調度品や日用品が数多く出土したという伝承があります。2023年2月11日の現地調査の結果、久保番所跡や災害記念碑があることが確認できました。これらあまり知られていない江戸時代から伝承される大規模土砂災害に関する貴重な防災風土資源を紹介します。
四国の山間部には多くの人々が暮らしていますが、過去の土砂災害の災禍を学び、土砂災害は人の命を奪う恐ろしいものであることを忘れないで、今を生きている私たちが土砂災害に備えることが最も大事です。
この写真をクリックして、現地探訪用個別調査表や写真等をご覧ください。
0コメント