平成三十年文月西日本豪雨災害伝承碑(野村町)

西予市野村町の三嶋神社には、平成30年七夕の西日本豪雨災害伝承碑が建立されています。碑には、平成30年7月7日の西日本豪雨による肱川の氾濫で三嶋神社は境内から3.9mの高さまで浸水し神輿蔵は水没、手水舎と社務所が流失し、氏子においても700戸近くの家屋が浸水全壊等の甚大な被害を受けた。などの災害記録が伝承されています。

また三嶋神社下流の肱川右岸住宅地の低地の被災住宅地は、浸水深さが5,5mの凄まじい浸水であったことが分かっています。この低地は野村ダム下流で急激な増水が生じ、河川が氾濫することを住民に伝えようと消防団が各戸を回り避難を促したものの、逃げ遅れた人など、5名の犠牲者がでた地区でもあります。2023年2月11日の現地調査の結果、野村地区では、現在、復興に向けて各種整備が進められていることが確認できました。身近に起こった規格外の肱川洪水の被災地の現状と取り組みなどを紹介します。

肱川沿川には多くの人々が暮らしています。七夕豪雨の水禍を忘れないで、教訓が命を守ること、今日の激変する気象変動下、ダムや堤防の防災施設の機能を超える洪水が起こる場合があることも考え備えることが大事です。

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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

本サイトは、四国各地の土地柄(過去の災害経験)から、災害を未然に防ぐ目的をもって行われる災害時の避難行動や普段の備えにも生かされている取り組み、知恵・教訓が石碑などに伝承され、今日の防災に活かせる教訓がある防災風土資源の情報と誰でもが簡単にできるローテク防災術を紹介するサイトです。