昭和20年枕崎台風の宮地善男先生殉職記念碑(四万十市)
四万十川河口から約35km上流の四万十市西土佐の中半に「四万十楽舎」があります。この四万十楽舎敷地に昭和20年枕崎台風の宮地善男先生殉職記念碑があります。
この殉職記念碑は、中半小学校があった場所の四万十楽舎敷地の南隅に中半小学校PTA,津大村教育委員会によって昭和29年に建立された台座も含めると185cmもある立派な記念碑です。
この記念碑の背面は、「昭和20年9月17日薄暮数日来の豪雨は、四万十を濁流と化し水勢渦を巻いて校舎に迫る先生は、荒狂ふ暴風雨に身を挺して校具重要書類の搬出に至る中魔風一閃忽ちにして校舎と運命した」と記され、枕崎台風の強風で中半国民学校校舎が倒壊して校具搬出中の宮地善男校長が殉職したことが伝承されています。
この記念碑がある「四万十楽舎」は、現在、四万十川の自然体験活動拠点として、四万十川で行楽客がカヌーを楽しむことができる西土佐環境・文化センターになっています。
しかし、「四万十楽舎」の行楽客や四万十川の沿川に住む皆さんには、意外と、この枕崎台風の暴風雨水禍のことは知られていません。この自然災害伝承碑は、地域の校長殉職の地であることや過去の暴風雨水禍を忘れないで、もしもの時の暴風の水害リスクを教えてくれています。
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