新居浜市松神子の落神川河口にある南海地震の客土記念碑

新居浜市松神子の泉大使堂の前の落神川河口に「南海地震の客土記念碑」があります。

この客土記念碑の横には、地盤沈下対策事業の業績碑が建立されています。この碑は川東土地改良区連合によって昭和34年4月29日に建立され、保全・保存されています。

2024年9月26日の現地調査や色別標高図から客土記念碑周辺は、新居浜市海岸沿いに拡がる低地であり、地域は現在でも海抜1.0m以下で、南海トラフ地震が発生すれば浸水被害発生する危険性な場所にあることが分かりました。しかし地域の住民の方には、この地域が南海地震の地盤沈下で大きな浸水被害を受けたことは、あまり知られていません。

愛媛県では、現在、落神川河口の海岸堤防において、災害から地域を守る強い堤防作りを進められています。

この客土記念碑は現在も地元の方の手によって大切に保全され、昔の南海地震の地盤沈下の被害を伝える貴重な防災資産であることを教えてくれています。

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防災風土資源&ローテク防災術 -香川大学客員教授松尾裕治-

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